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ご質問 |
長崎県の畑山氏よりのご質問 |
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イチゴの花芽分化と花芽の増加方法を教えて下さい |
ジャットホームページからのご質問、イチゴの花芽分化に関し、花芽の増加方法について以下の様に回答致します。
1) 頂果房について
元々の花芽の数は、お米の例から考えて大苗の場合300個位あると推定されます。小さな苗でも100個位はあるでしょう。従って全ての花芽が育つのではなく、生育条件や管理を良くする事によりどの程度の減少に留めるかと言う事です。
◎クラウン茎を太くする
品種により適正な大きさ、出荷パターンの選定により、大苗出発と小苗出発のパターンがあります。
大苗であれば、元々の花芽数が基本的には多くなりますが、定植前後にあまりに体内チッソが低下したり、活着初期生育が不良の場合は減少します。
クラウン茎が小さくても活着初期生育が良いと果数が減らずにすみます。
初期生育の良否は潅水方法の影響が最も多く、定植後に頂果房の出蕾までに本圃で発生した葉の大きさを測定すれば判ります。
2) 次果房以降
頂果房の株当り花数は前記のようになります。しかし10aの花数では株数が多い程多くなり小玉傾向です。次花房からは、丈夫な芽数がどの程度かが一番大きな要素かと思われます。
夜冷育苗の苗は頂花房出蕾時に完全2芽になりますが、他の育苗法の苗では完全2芽になるのは2番花房出蕾の時からです。頂果房を摘果すれば2番が、2番を摘果すれば3〜4番果房で花数が増加します。この事は、先に発生した花房の負担程度により、次に発生した花房の花数が影響を受ける事を意味します。
3) 各種条件について
地上部の条件は、光、温度、湿度、空気組成であり、天候が決定付けますが、ハウス栽培では人工的に調整ができます。
地下部の条件は土作りになりますが、これは土を必要とするのではなく、根部の条件です。根が伸びるには、温度、水分、空気が適正に保たれ、養分を吸えるには、養分が溶けやすい条件(pH、根酸、微生物の酸等)を整えてやる必要があります。
4)各種条件の結果が生育に出る
生育がよければ、そのままの管理で悪ければ原因を探り出し対策を実施し、今後の生育の進み方を予測し管理することになりますが、この時最も重要な事は管理者の観察力です。どの様な良い資材を用いても、見当はずれの時期や使用法では全く無益にもなりかねません。尚、貴地方に私、岩男は20数年に亘りイチゴをはじめとする果菜類の栽培指導に出向いており、今でも年に2〜3回は現地巡回と講習を実施しています。
回答者:株式会社 ジャット 技術部長 岩男 吉昭